【業界を知る】「手ぶら観光」って知ってる?―物流×観光の未来―
みなさん、こんにちは!運営担当スタッフです。
コロナ情勢も以前より落ち着き、街の中にも訪日外国人の方々がより見られるようになりましたね。
円安の影響もあって、インバウンドの需要の高まりは今後回復・上昇していくことが予想されます
そこで、今回は「手ぶら観光」について!
一見「物流」とはかけ離れた領域のように見えますが、物流のチカラが加わることで、観光のカタチも近い将来また違ったものになるかもしれません!
手ぶら観光の政策・効果、各物流業界企業の取組についてご紹介します。
1「手ぶら観光」とは?
手ぶら観光とは 訪日外国人旅行者が日本の宅配運送サービスを利用し、手ぶらで訪れることのできる観光のこと。
空港・ 駅・商業施設等で 荷物の一時預かり、空港・駅・ホテル・海外の自宅等へ荷物配送ができます。
元々、2020年開催予定であった東京オリンピックに伴い、日本へのインバウンドの需要拡大に備え、2013年より政策検討されてきました。
東京オリンピックはCOVID-19により2021年に無観客での開催となりましたが、コロナ情勢の落ち着きが見られる現在も訪日外国人の観光に大いなる効果訴求が見込まれるとされ、国土交通省より推進されています。
みなさんも、上記マークを街中にて見たことはあるでしょうか?
2 手ぶら観光の目的・効果
手ぶら観光推進にはどのような目的・効果があるのでしょう?
その目的は、日本の『観光立国の推進』!
意外にも観光領域に国家として注力してきたのは、ここ近年ではありません。
2003年小泉内閣時に「観光立国懇談会」が開催され、以降2006年には観光立国推進基本法の成立、2008年には観光庁が設置され、2023年3月に新たに観光立国推進計画が閣議決定されました。
ここ20年にわたって、観光は、地域活性化、雇用機会の増大といった経済波及効果と、諸外国との相互理解の増進が国家によって大きく期待されている成長分野なんです!
それでは、観光立国推進のために、手ぶら観光はどのような効果が見込まれているのでしょうか?
その具体的効果について、以下の通り。
- 世界最高水準の宅配サービスでのおもてなし
- コインロッカーや列車内荷物置き場不足の解消
- 国内旅行の快適性・利便性向上
- 訪日リピーターの増加
- 消費拡大
外国人による訪日旅行の多くは自分で大きな荷物を持って日本国内を移動しています。
自ら荷物を運ぶ必要がなければ、訪日外国人旅行者の利便性向上がかなえられるという潜在的需要に着目し、発案されたものです。
また、特に日本は新幹線という日本列島を横断した幹線高速鉄道が走っており、訪日外国人にも好評の鉄道サービスです。
新幹線の車両において大きな荷物は非常に場所をとるでしょうから、「手ぶら観光」によって新幹線利用時にも安心して日本各地を巡り、各地の魅力を発見・世界への伝播に役立ちそうです!
3 各物流企業の取組
物流陸運大手の佐川急便・ヤマト運輸も手ぶら観光の各サービスの充実に取り組んでいます。
日本各地の窓口から手配ができるのは非常に便利ですね!
●【佐川急便】手ぶら観光のススメ|宅配・配送サービス (sagawa-exp.co.jp)
●日本の旅を、もっと便利に | ヤマト運輸 (kuronekoyamato.co.jp)
特に上記1の「Japan.Hands-FreeTravel」のマークのある窓口では
最低限英語による案内や料金体系の明示がなされており、日本語のわからない訪日外国人の方にとっても安心して利用可能です。
また、手荷物配送を手がけるスタートアップAirporterは
大阪・関西万博を見越して、大阪市内のホテルから海外の空港に届けるサービスを2025年始動を計画しています。
手荷物の受取地を従来の国内空港だけではなく、海外空港にも拡張することで、簡単に「帰国先まで手ぶら観光」が可能になるなんて画期的ですね!
●手ぶら観光と手荷物預けのDX化に向けたサービス構築を開始 — 株式会社Airporter | 会社案内
最後に
今回は手ぶら観光についてご紹介しました!
スーツケースや手荷物なしで完全に自由に行き来し、自由にその街を楽しむというように、物流のチカラによって
これから観光の常識が変わってくるのかもしれませんね!
日本在住の皆さんも「手ぶら観光」してみてはいかがでしょうか?
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