【ESG】カーボンフットプリントってなに?
みなさん、こんにちは!
本日は、物流とも関係の深いカーボンフットプリントについてです!
フットプリントとは?関連して、カーボンニュートラル、物流業界に求められる責任についてもご紹介していきますので是非ご覧ください!
カーボンフットプリントとは?
カーボンフットプリントとは、直訳すると「炭素のあしあと」のこと。CFPとも略されます。
その定義は
原材料の調達から、生産、流通・販売、輸送、廃棄・リサイクル といった製品のライフサイクルステージの各段階において排出される GHG 排出量2 から除去・吸収量を除いた 総量を表す指標
経済産業省 「サプライチェーン全体でのカーボンニュートラルに向けた カーボンフットプリントの算定・検証等に関する検討会」
とされます。
「フードマイレージ」は「輸送」段階に着目し、食料の輸送量と輸送距離を掛け合わせた指標ですが、
「カーボンフットプリント」は原材料調達・さまざまな工場での分業された製造・輸送・販売・廃棄される工程までの温室効果ガスをCO2量に「見える化」したものです。
一定のルールに基づいて 算出した数値(物差し)事業者・消費者双方が温室効果ガス削減に向けた行動をねらう画期的な指標だといえ、2007年にイギリス、2008年にはフランスでも取組が開始されました。
2023年現在、日本国内においても、経済産業省を中心にカーボンフットプリントのガイドラインを整備する動きがあります。
なぜ、「CO2の見える化」?
なぜ、カーボンフットプリントの意図する「CO2の見える化」に諸外国や日本政府が取り組むのはなぜなのでしょうか?
2015年、近年の気候変動問題に鑑み、パリ協定が採択され、
”世界的な平均気温上昇を産業革命以前に比べ、2℃より十分低く保ち、1.5℃に抑える努力を追求すること”
が合意されました。
これを受けて、2020年には日本政府も2050年までに温室効果ガス排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」の実現を国の目標として掲げたのです。
そこで、製造から廃棄の各段階の温室効果ガス排出量をCO2量に換算し、企業の排出削減努力と消費者に排出量の少ない選択を促すという、双方の働きかけを狙って「カーボンフットプリント」が推進されているんです!
物流業界でのカーボンフットプリント
2021年度においては、日本の二酸化炭素排出量10億6,400万トンのうち、運輸部門からの排出量1億8,500万トンは17.4%を占めています。
【参照】環境:運輸部門における二酸化炭素排出量 - 国土交通省 (mlit.go.jp)
脱炭素の取組は物流業界において必須といえるでしょう!
また、企業が国際物流及び外国内物流におけるCO2排出量の把握・開示をすることを支援するために
CO2排出量簡易算定ツールが一部企業によっても公開されています。
カーボンフットプリントの取組を波及させ、環境保全問題に真摯に向き合うことが物流業界にも求められています。
さいごに…
カーボンフットプリントの算定は企業の負担も大きいため、現在の日本では大手企業を中心に広まっていますが、
今後さらに拡大し、事業者のみならず消費者にまで広がる未来があるといいですね!
これを機に、物流業界のみならず各企業のカーボンフットプリントの取組を調べてみるのもいいかもしれません!!