【業界を知る】”フィジカルインターネット”ってなに?~実現へのロードマップ
みなさん、こんにちは!
運営担当スタッフです!
夏の厳しい暑さが続きますが、体調には気を付けてお過ごしくださいね!
さて、みなさんは、「フィジカルインターネット」についてご存じですか?
今回はフィジカルインターネットについて、簡単にご紹介します!
1.フィジカルインターネットについて
フィジカルインターネットとは、
2000年頃から普及したインターネット通信に着想を得て、物流業界にも適用しようとするコンセプトのことです。
詳しくは、
「相互に結び付いた物流ネットワークを基盤とするグローバルなロジスティクスシステムである。その目指すところは効率性と持続可能性の向上であり、標準化されたモジュラー式コンテナ、物流結節点、プロトコルを通じてリソースの共有と統合を可能にする」と定義されています。
- 「コンテナ」:規格化された輸送容器
- 「ハブ」:コンテナの結節点となる機能
- 「プロトコル」:これらの物流機能・物流リソースを使い、貨物をやりとりするための運用上の取り決め
2.フィジカルインターネットの効果・価値
上記のようなフィジカルインターネットには以下の効果・価値が期待されています。
- 効率性(「世界で最も効率的な物流」)
- 強靭性(「止まらない物流」)
- 良質な雇用の確保(成長産業としての物流)
- ユニバーサル・サービス(「社会インフラとしての物流」)
気候変動や自然災害による途絶のリスクといった課題の解決にも、フィジカルインターネットは期待されており、物流業界に大きな変革をもたらすとされています。
3.フィジカルインターネットのロードマップ
経済産業省と国土交通省は2040年次を目標に、フィジカルインターネットの実現に向けたロードマップを掲げています。
また、実装に向けたさらなる課題として、
- ハブとして機能する物流拠点の設計(規模や在庫機能の有無等)
- 多様な商品特性、静脈物流等を考慮した共同輸配送の設計
- フィジカルインターネットの下での物流事業者のビジネスモデルのあり方
- 物流事業者のビジネスモデルを運用していく人材の育成
が挙げられています。
2040年に向けて、事業者間・関係者間での連携・協働がさらに要されることが予想できますね!
物流業界市場で需要の高い人材であるためにも、キャッチアップしてみてはいかがでしょうか・・・?